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2013年 05月 18日
今日は気温が20度を超えて、巣箱からの出入りも活発だ。前回までは黄色い花粉だけだったのだが、今日は白い花粉だんごを足につけて戻ってくるハチがいた。花粉は黄色いものと思い込んでいたこともあって驚いた。
この白い花粉の花は何なのだろう。巣箱のある畑の周りを見てみると、白い花を房のようにつけた木がある。近づいてみると、ミツバチがいた。雄しべも白い。どうやら白い花粉はこの花のようである。 実は、この花の名前を知らなかった。毎年目にする花ではあったが、気にも留めていなかった。調べると、ウワミズサクラ(上溝桜)であることがわかった。ハチがこの花の白い花粉を運んでこなければ、その名前を知ろうとは思わなかったことだろう。 おかげで、この花が意外にもサクラの仲間であること、そして名前の由来についても面白いことがわかった。田邊盛光という方の解説によると、 「ウワミズザクラは、古事記に出てくる有名なサクラです。当時の名前はハハカ(波々迦)でした。古事記には、天照大神が天の岩屋に閉じこもった時、八百万の神様達が集まって、占いをすることになり、その際に燃やした木がハハカであると書いてあります。以来、天皇の即位式などに、亀甲をハハカの炎で焼き、その亀裂によって占うことが行われていたとのことです。 本種の名は、太古の卜法に由来します。卜法では、鹿の肩骨の裏に丁形の溝を掘り、これをハハカの炎にかざし、生じた割れ目で占います。その溝を裏溝またはト(うら)溝というので、そのことからハハカがウラミゾザクラと呼ばれ、その後ウラミゾザクラは、ウワミズザクラに変わりました。なお、サクラは、「咲く麗(うら)の略だとのこと。」 http://www1.ocn.ne.jp/~funyu/yasou/uwamizuzakura.htm 由緒ある木だったんだねえ。こうして木や花について学ぶことができるのもハチのおかげである。この花のように、今までたくさん存在していたはずなのに目に入っていない、あっても気がつかないことが多い。それが名前を知ることで、その存在や役割に気づく。自然の見え方が変わるわけで、これもハチと暮らすことの面白さなのだろう。 (追記) 「白い花粉」で検索したところ、同じようにニホンミツバチを飼育されている方のブログ「ニホンミツバチの四季」があり、とても参考になる。白い花粉についても書かれていて、こちらの花はオオイヌノフグリである。このブログでは、蜜源の本「蜂からみた花の世界」も紹介されており、花粉の色から花を特定できるという。さっそくこの本を取り寄せることにした。花の世界がどんなふうに見えてくるのか、とても楽しみ。
by sophia_forest
| 2013-05-18 22:18
| 農業
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