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2007年 02月 03日
今日、大崎市田尻(宮城県)で「ラムサールフェスティバル2007」が開催された。田尻の「蕪栗沼及び周辺水田」が2005年11月にウガンダ共和国で開催された「ラムサール条約第9回締約国会議」で「ラムサール条約登録湿地」に認定され1年が経過したことを記念して開かれたものだ。
このフェスティバルに、主催者であり、私にとっては「ふゆみずたんぼ」の師匠である岩渕成紀(しげき)さんから誘われた。最近は、人の話しをただ座って聞くというのは苦痛になってきたので、講演会やシンポジウムの案内を受けても遠慮していたのだが、師匠じきじきの誘いを断るわけにはいかず参加することした。 このフェスティバルも型通りのものなのだが、オープニングの歓迎セレモニーとして、渡辺祥子さん(仙台のフリーアナウンサー)による「雁のゴーマーの物語」の朗読があった。 この物語は、アメリカの精神科医であるLouis A. Tartaglia博士が、雁の渡りの旅に人間の心の成長の旅を重ねあわせて作られた原作『The Great Wing』を、渡辺祥子さんが独自に朗読作品に仕上げた作品である。 『The Great Wing』の日本語版はまだ出版されていないようだが、Amazonではこの原作を次のように紹介している。 This whimsical story about a Canada goose is really an analogy illustrating human transformation. As readers follow the tribulations of a rebellious fledgling who matures into the leader of a V-wing formation, they will recognize the value of virtues such as honesty, courage, and perseverance, and learn that an individual's strengths are magnified when they serve the needs of a group. (これはカナダのガンについての寓話であるが、実は人間の成長を描いた物語でもある。読者は、V字編隊のリーダーへと成長していくひな鳥の姿に、誠実と勇気、忍耐、そして、仲間たちのために尽くす強さを学ぶことだろう。) この作品については、渡辺さんご自身もブログで紹介している。 一羽だと困難な長い渡りの旅も、皆で群れをつくって飛ぶと4000キロの渡りが出来る。しかも力の強いものも弱いものも一緒に飛ばなければ渡りは成功しない。 さらに、先頭を飛ぶものが、自分も仲間も信じ、自分を信じてくれる仲間と飛んだ時、心の中から‘Great Wing(大いなる翼)’が現れ、どんな嵐も乗り越えられる!! でも、一瞬でも自分や仲間を疑ったら、群れは崩壊してしまう…。 この朗読は初めて聞く物語で、何とはなしに聞いていたのだが、その内容に思わず姿勢を正してしまった。 冒頭、渡りのためにV字型に列をつくる話しがある。右の列には、生きていく力の強いものが並び、左の列には、生きていく力の弱いものが並ぶ。強いものが弱いものを引き連れるように飛ぶのであるが、しかし、強いものだけでは渡りはできず、この左右の列がそろって初めてV字編隊の渡りは意味をなすのだという。 もちろんこれは「物語り」であって、科学的な根拠があるわけでもない。しかし、面白いことに、わが師匠によると、そうでないことを示す研究もないのだそうだ。 この雁たちのV字型の隊列は、この社会の失われた関係を暗に示しているのだろうか、そんな思いに耽りながらこの物語を聞いていた。 ※このブログはトラックバック承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
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