プロフィール

ニックネームsophia_forest
自己紹介  今から1200年も昔、岩手と宮城にまたがる三陸沿岸の南部地域一帯は「ケセン」と呼ばれていました。ケセンという地名は、アイヌ語で「入り江」や「削られた場所」を表すとされ、つまりは複雑な海岸線を持つリアス式海岸を意味するものだったようです。

 その後ケセンは、大和朝廷の侵略によって暮らしの場を略奪され、その古来の名を伝えているのは最北の気仙地方(岩手)だけとなってしまいました。

 大和朝廷による侵略がどのように行なわれたかは、高橋克彦さんの『火怨』や『炎立つ』を読まれた方はお分かりだろうと思います。また、敬愛する吾がケセン語の権威・山浦玄嗣先生の著書『ヒタカミ黄金伝説』にも凄惨な侵略の歴史が記されています。

 北米大陸で先住民たちが虐殺されてきた歴史とまったく同じ歴史がケセンにはあるのです。その歴史をこの「日本」という国は伝えようとしていません。

 「日本は単一民族国家である」という説を、ほとんどの日本人が当たり前のことと思っています。昔も今も、否応もなく、そのような教育(洗脳)を受けて、それを疑うことのないようにされています。

 しかし、日本で最大の多数派がヤマト系日本人であるにしても、北海道にはアイヌ系の日本人がいますし、また東北にはエミシ系、九州にはハヤト・クマソ系、沖縄にはリュウキュウ系の日本人がいます。さらには、朝鮮やさまざまな国から移住し日本人になった(させられた)人々がいるのです。

 そして、それぞれの民族は今もなお独自の文化と言語を持った小世界を形成しています。日本の実態は、「単一民族国家」ではなく、「多民族複合国家」なのです。

 自然界においては、単一単層の生物相よりも、複合多層な生物相がより安定した豊かな生態となることが明らかにされています。これは「国」という場においても同様であろうと思います。多民族複合国家であることは、この国に多くの実りをもたらすはずです。

 かつてはケセンの地であった場所に住む者として、その歴史を掘り起こし、豊かな自然の中でケセンの先祖たちが育んできた暮らしや文化を取り戻すことで、この国には「いくつもの日本」が、いまもなお、しっかりと根をおろしていることを、ケセンの地から発信したいと考えています。
お住まい宮城県