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2009年 11月 21日
大谷中学校で取り組んできた「ふゆみずたんぼ」。昨年から幼稚園、そして今年からは小学校も参加し、幼・小・中連携がようやくスタートした。
これで大谷の子供たちはみんな田んぼ体験ができるようになる。田んぼの泥土に足を入れることのできない子供なんていなくなるだろうし、共同で作業することで、その楽しさや仲間への心遣いを学んでくれるだろう。 さらに嬉しいことに、新しく借りた田んぼの土も3年目でようやく生き物たちの住む「ふゆみずたんぼ仕様」になり、3枚の田んぼすべてで豊作となった。 (写真:9月21日撮影。記事:『河北新報・リアスの風』2009.10.22) そこで、お米を「作る」こと、「食べる」ことから、「売る」という次のステップに進むことにした。農業が生業として成り立つためにも、将来農業で暮らしを立てるためにも、子供たちにはこのステップを体験し学んでほしいと願っていた。学校も、来年度の「ふゆみずたんぼ」の費用を捻出する必要があり、積極的に進めてくれた。 ちょうどこの3連休に地元の直売センターで「秋の収穫祭」が開催されることになり、ふゆみずたんぼ米も特別に出店してもよいことになった。販売のために用意したのは2kg入り30袋と5kg入り50袋。 ところが、この日にアワビの開口が重なってしまった。出店の準備も販売も手伝うことができず、子供たちだけでどれだけ売ることができるのか心配で漁にならなかった、というのはウソだが、昼過ぎ漁を終えてすぐに直売センターに向かった。 どうしたことか子供たちの姿が見えない。センターの中でオロオロしていると、センターの部長が近づいてきて「どうしたの、今ごろ来て」とからかう。収穫祭の初日の昼を過ぎたばかりというのに、用意した米はすべて売り切れて、子供たちは解散していたのだ。 (記事:[『河北新報・リアスの風』2009.11.22) 3日間もあれば全部捌けるだろうと思っていたのだが、こんなに早く売り切れたのは驚いてしまった。子供たちが育てた米ということで「ご祝儀」で買われた方が多いようだ。でもなあ、収穫祭の3日間は「ふゆみずたんぼ」や「ハチドリ計画」のことをアピールできるせっかくの機会だったのに、こうも短時間に売り切れてしまったのでは、拍子抜けというか、かえって戸惑ってしまう。 戸惑うといえば、今朝のアワビ漁は途中から風と波が強まり、みぞれまで降り出して、満足に漁にならず、さらに港に帰るときには虹がかかるという、めまぐるしくも奇妙な天候だった。そして、ふゆみずたんぼ米の予想外の完売。喜んで良いのか悪いのか、それとも何かの前触れなのか、よくわからない一日になってしまった。
by sophia_forest
| 2009-11-21 22:44
| 農業
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