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2006年 01月 07日
昨年17日に波のために延期になってから、年を越えてようやく開口となった。海の状態を記録するために水中カメラを持って開口に出た。といっても、アワビ漁は時間との勝負なので、ゆっくり撮影を楽しんでいる余裕もないのだが。特に今朝は、これまでにないベタ凪ぎだったので、普段はなかなか入れない岩礁の中に入ったため、アワビを獲るのに追われて撮影するどころではなかった(エチゼンクラゲを見逃すわけにはいかなかったので、これは撮ったけどね)。岩礁の中が一段落してから、深めの所(水深5メートルほど)でようやく余裕ができたので海底の様子を撮影。
ちょうどイワシの稚魚の群れが通りかかったのが、これ(↓)。この岩礁地帯はまた魚や海の生き物たちの揺り篭のような場所でもある。 そしてこれがアワビのいる海底の様子。ちょうど写真の真中、石に張りついている灰色の楕円形のものがアワビ。でも、ほとんどのアワビは、こんなわかりやすいところにいるわけではなく、実は、右側の海藻(カジメ)の下にも2個ある。この海藻が波で横になびいてようやくわかる。左側のカゴは鉤で獲ったアワビを入れるもの。 驚いたことに、この漁でエチゼンクラゲに遭遇した。漁開始の合図がなり、カガミ(箱メガネ)を覗いた直後、視野の中に薄い赤茶けた物が入ってきた。何だこれは、と思って顔をあげると目の前に1メートルほどのエチゼンクラゲ。あわててカメラを取り出して撮影。 早朝でまだ薄暗い時間帯だったので、フラッシュが起動してしまい、シャッターを押すタイミングがずれてしまった。それにしてもこんなところまで来るなんて、と感慨に浸っていると、トモ直し(操船)の親父から、そんなのいいから早くアワビを獲れ、ともっともなお叱り。その後このクラゲはどこへ漂っていったのやら。 帰ってから、漁協の職員にエチゼンクラゲの来襲を告げると、昨年からすでに相当の被害が出ているとのこと。定置網にもこれまで何度もかかり、多いときは300匹以上もあったという。知り合いの漁師も、網に100匹もかかってはずすのに難儀したとウンザリ顔だ。日本海での被害ばかりがクローズアップされているが、太平洋側でも相当の被害がでているのは間違いないだろう。
by sophia_forest
| 2006-01-07 12:36
| 漁業
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