ライフログ
最新の記事
記事ランキング
以前の記事
リンク
ブログパーツ
その他のジャンル
|
2007年 03月 19日
この22日(木)に、中学1年生の松枯れ学習の最後として、アカゲラの巣箱かけを行なうために、森林管理署の職員と一緒に巣箱をかける松林の下見に出かけた。
アカゲラがマツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリの天敵であることから、巣箱を設置してアカゲラを松林に呼びこんで松枯れを食いとめようという試みである。 http://www.kahoku.co.jp/spe/spe134/20030910_01.htm 今回巣箱を設置する場所は、長須賀という砂浜海岸にある松林である。長須賀の須賀(スカ)はアイヌ語で砂浜を表わし、長須賀は文字通りの「長い砂浜」だ。この砂浜は、絶滅を危惧されている日本在来のチョウセンハマグリの生息地としても貴重な砂浜でもある。 http://www7.ocn.ne.jp/~sophia/sea.htm (ハマグリ) 松林が松枯れで消えてしまえば、海岸の生態系にも大きな影響を及ぼすことになる。チョウセンハマグリを守るためにも、なんとしてもこの松林を維持しなければならない。 昨年かけたアカゲラの巣箱がずり落ちたり傾いているため、木に登ってかけ直していた職員から呼ばれた。アカゲラが来ている、というのだ。 見ると、丸く刳り抜いた巣穴の周りが削り取られている。アカゲラが来て、嘴(くちばし)で突ついた跡だそうだ。職員によると、アカゲラは自分の縄張りであることを示すために、このような印しをつける習性があるのだという。 他の巣箱も見てみると、ある、ある。昨年取りつけた巣箱50個のうち3分の1くらいだろうか、アカゲラの突ついた跡がついている。 これは嬉しい発見だった。現在アカゲラの巣箱を設置している松林は東北では秋田とここの2ヶ所だけであるが、これほどにアカゲラが集まっているというのは初めてではないかと職員も驚いていた。 これで、アカゲラの巣箱設置によってアカゲラを呼びこむことが証明されたわけである。さらに、アカゲラが松枯れを食いとめるのに有効であることが証明されれば、松枯れ予防に大きな希望が生まれることになる。 さて、これから学校へいって、子供たちに知らせることにしよう。
by sophia_forest
| 2007-03-19 12:10
| 林業
|
ファン申請 |
||