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2007年 04月 14日
町田での「味の教室」が無事終了した。
この日、「まちだ大福帳サークル」が主催する「鎌仲ひとみ監督×田中優さん(対談)+六ヶ所村ラプソディー上映会」が行なわれた。 「味の教室」は、この上映会の裏企画?というか特別企画として行なったものだ。まあ、三陸ケセンの海と山の幸を味わってもらえば、豊かな三陸のを守ることの意味を伝えやすいのではないか、と企画したわけである。 さて、本体の「六ヶ所村ラプソディ上映会と田中・鎌仲対談」は、会場が満席になるほどの盛況と熱気で、その余波を受けたのか「味の教室」も予定数を大幅に超える参加者が集まった。 昼と夜の2回で30名の予定だったのだが、それが50名近くにもなり、その対応に追われて、楽しみにしていた田中・鎌仲対談をゆっくりと聞く時間もとれなかったほどだ。というより、疲れていたこともあって、聞いている最中に寝てしまいそうなので遠慮したのだけどね。(^^ゞ おかげで、苦労して運び込んだ食材をすべてきれいに食べ尽くしてもらった。メニューにも満足してもらえたようだ。そういえば、講師の田中優さんもご飯をお代りしていたなあ。 味の教室の出前?は、始めての試みでもあり不安もあったのだが、こうして無事に終えたことにまずはほっとしているところだ。「美味い」という言葉を聞くことができたのも嬉しかった。これは企画した者としては何よりのご褒美というもの。 今回の「味の教室」のメニューは、 ・ふゆみずたんぼの玄米 ・メカブと長芋のネバとろコンビ ・マツモとはやし葱のウコッケイスープ ・ウコッケイの肉団子 ・ヒジキと菜花のオイル蒸し ・牡蠣の和風マリネ(ポン酢風味) ・クレソンのおひたし ・タカキビ・エゴマミルク(タカピコ) ・タカキビ茶 という豪華?9品。初めての出前企画ということで、ちょっと気合いが入りすぎたかな・・・。 「春の息吹」がテーマなので、春を彩る海と山の旬の食材にメニューを飾ってもらった。 ウコッケイ(肉と卵)と野菜は自家製で、野菜はもちろん有機無農薬。海藻(マツモ、ヒジキ、メカブ)はわがケセンの海が育んだ自然の恵である。長芋はマイミクのさそうさんに青森から送っていただいた。 牡蠣は唐桑の牡蠣名人・畠山正則さんが育てたものだ。あの熊谷喜八が惚れこんで使っているほど丹精こめて育てられた牡蠣である。 実は、この時期の牡蠣は産卵のために身をはちきれるほどにのせていて最も美味いのだが、残念ながら、このことはあまり知られていない。 この牡蠣にも、主食である「ふゆみずたんぼ」の玄米にも、現代の食を象徴する「物語」があるのだが、書き始めると長くなるので、後ほど別の日記で紹介しよう。 味の教室の趣旨は、食べ物は自然がもたらす恵であること、そして自然が健康であってこそ食べ物も美味しいということを、実際に味覚を通じて体験してもらうことにある。 だが、この国は、われわれの食と健康を支えるこの大切な自然を放射能まみれにしようというのだ。それも、場当たり的な原子力政策をとりつづけた結果でしかない。 トイレのないマンションといわれ、核のゴミの捨て場所がないことは初めからわかりきっていたにもかかわらずに強行してきた。結局困った挙句に、その核のゴミを海や大気に垂れ流してウヤムヤにしてしまおうというのが「六ヶ所」である。 今回、味の教室を「六ヶ所村ラプソディ」の上映に合わせて行なったのは、私たちの命に関わる食と自然という視点から「六ヶ所」をみつめるというねらいもあってのことだ。 その意味では、六ヶ所村の隣り町でさそうさんが育てた長芋と、放射能で汚染されようとしている三陸のメカブの「ぬるぬるネバネバ」コンビが、今回のメニューの主役でもある。 実際、これが好評だった。おかげで他の食材がちょっとかすんでしまったかもしれない。また、作るのもたいへんだった。50人分だからね。どれだけのメカブを刻み、長芋をすり下ろしたのかわからないほどだ。 これを「味の教室」の参加者だけで味わうのはもったいない。せっかくの六ヶ所村ラプソディーの上映会なので、上映会に参加した方たちにもこのメカブと長芋をセットにしてお分けすることにした。 今回町田に送りこんだのは、メカブ200株と長芋100本。ついでに八木澤商店(陸前高田)の河野さんから生揚醤油を60本送ってもらった。 これだけ数量を送ったものの果たして捌けるのか心配していたのだが、鎌仲さんが舞台でこれらを紹介し、ぼくも舞台に呼ばれてメカブの食べ方を話したこともあってか、すべて売りきれてしまった! 苦労して用意しただけに、これは嬉しい驚きだった。 今回の企画では、ナマケモノ倶楽部の仲間の一人に全面的に協力をいただいた。味の教室が盛況となり、用意した食材が完売するという大成果をあげることができたのは、なによりも彼女のお蔭である。あらためて感謝したい。 それにしても本当に慌しかった。他に二つの企画も抱えて、そちらの準備にも追われてしまい、食材の仕込みを終えたのが出発の直前という慌しさ。宅急便で送る時間もとれず、発泡スチロールの大箱2つを下げて町田に乗り込む羽目になってしまった。 その日は玉川学園のみのリんの家に泊めていただくことになっていて、彼女の家に着いた時にはさすがにぐったり。着いてからも、スープの下ごしらえやタカキビの選別作業など準備にかかり、休む間もなく当日を迎えるという慌しさだった。 そして当日には予定していた以上の参加者が集まることになり、本当にめまぐるしく一日が過ぎてしまったという次第。 これほどに慌しい一日だったが、それでも、上映会の打ち上げを兼ねた夜の「味の教室」では、その最後を音楽で締めくくるという粋な演出があった。 友人のドゥ・マルシェの二人が横浜でのコンサートの後で町田の会場にまで駆けつけて演奏してくれたのだ。 ドゥ・マルシェ(Deux Marches)は、ヴァイオリニストの牧千恵子さんとアコーディオニストのMiyack(渡辺美和子)さんのユニットだ。 ぼくが上京するというのはめったにないので、この機会に会うことにしたのだが、互いに催し物を抱えていて時間がとれない。そこで、横浜でのコンサートが先に終わるので、町田まで移動してもらって会うことにした。 町田に着く頃は、こちらはまだ打ち上げの最中。であれば、ここでも演奏してもらおうということになったわけである。これも何かの縁につながるかもしれないしね。 ということで、町田での味の教室は、慌しくも盛り沢山の内容だった。 そうそう、最後にもう一つおまけがあった。帰りに町田から横浜線で新横浜に向かう電車の中でつい寝てしまい、新横浜駅ではなく次の菊名まで乗り過ごしてしまったのだ。 寝ていて乗り過ごすなんて何年ぶりの経験だろう。大学の時以来かもしれない。(^_^;
by sophia_forest
| 2007-04-14 11:15
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