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2009年 01月 01日
ナナオ・サカキさんが亡くなった。
昨年12月23日。85歳。 そういえば、元旦の生まれといっていた。 この日を迎えていれば、86歳の誕生日だったんだね。 ナナオさんに会ったのは、一昨年の「半造星まつり」。 http://chinomori.exblog.jp/3515045/ 僕の親父はナナオさんより一つ下で同じ世代。 そう告げると、なぜか戦争の時の話になった。 親父は中国戦線に送られたが、どうにか生き残ることができた。 ようやく日本に戻ってきた時には、体重が30kgほどしかなかったそうだ。 ナナオさんも、海軍に徴兵され、九州のレーダー基地に送られた。 レーダーを見ながら敵機の襲来を見張っていたという。終戦もそこで迎えた。 だが、終戦の間際、8月9日の朝に、長崎に向かうB29の機影をレーダーで捉えた。 そして、数時間後、レーダーに映ったその機影の意味を知ることになる。 その機影は、この詩人の魂にどのような影として刻まれてしまったのだろうか。 そんなことを思い起こしながら、ナナオさんの詩集をまた紐解いている。 その中に、この詩が心にとまった。 友 よ よかれ あしかれ なるようにしか ならなかったことは かつて ない だから 友よ なやむより 歩け 歩くより 走れ 走るより 飛べ 飛ぶより 眠れ 友よ 『ココペリ』 (人間家族 特別号) ※ナナオサカキのホームページ http://amanakuni.net/nanao/
by sophia_forest
| 2009-01-01 01:26
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